農場の風

イチゴだより -第88便- 2015年5月19日

写真1. ‘とちおとめ’親株


写真2. ‘紅ほっぺ’親株


写真3. ‘さがほのか’親株


T1 1990年から2013年までの世界および日本のイチゴ生産量






いちごステーション

【栽培ノート:201548日~201558日】

〈育苗圃〉

 親株定植(次作):‘とちおとめ’201542

          ‘紅ほっぺ’2015417

          ‘さがほのか’、2015424

 [生育状況(201558日現在)]

<育苗圃>‘とちおとめ’42日定植、53日定植時の葉の摘除、ランナー取り

   ‘紅ほっぺ’417日定植、57日定植時の葉の摘除、ランナー取り

   ‘さがほのか’、424日定植

<本圃> 4月末日、栽培調査終了

 [定期的な作業]

<親株> 花房、腋芽取り

 [防除]

 なし

世界における日本のイチゴ栽培について

ゴールデンウィークも過ぎ、夏日といわれる日が多くなってきました。今作の栽培を終え、次作に向けて始動している方、まだもう少し栽培を続ける方とそれぞれいると思います。誠和のハウスでは、収穫ハウスでの栽培調査は終了し、次作に向けて準備を進めている状況です。(栽培ノート参照)。今作の社内ハウスのイチゴ栽培に関しては7月の農場の風で詳しく紹介する予定です。

その前のブレイクタイムとして、今月は世界における日本のイチゴ栽培について少しお話させていただきます。

 さて、日本のイチゴ生産量は世界各国に比べてどれくらいなのか皆様ご存知でしょうか。

FAO(国際連合食糧農業機関)の統計によりますと、2013年において日本は第10位で、生産量は約16万トンです。世界の生産量のうちの2%を占めています。ちなみに1位は中国で約300万トン、2位はアメリカ約136万トンで、3位はメキシコで約37万トンです。アジア圏では中国、韓国についで第3位です。

2003年では中国、アメリカ、スペイン、韓国についで第5位だったのですが、この10年で日本の生産量は年々減少しています(T1)。

 世界の主な栽培体系は、T2のようにまとめられます(施山,2012)。地域による収量の違いは主として、収穫期間の長さによるもので、それぞれの気象条件で収穫期間を出来るだけ延長して最大収量を確保しようとしています。日本の栽培体系はこのうちでカリフォルニアやスペインなどの地中海気候地域および低緯度の高地の体系やオランダ、ベルギーの施設栽培体系(施設更新型)と並ぶ単収の多い体系に含めることができます。このような栽培体系の違いは気温や日長などの自然条件だけでなくイチゴの需要や経済的な理由も関係しています。

ご存知の方も多いと思いますが、日本では生食用や贈答品用に周年的に生果への需要があり、生果に求められる品質のレベルが高く、国産果実への需要が強いため国内で周年生産を完結しようとしています。しかしながら、海外では、国内だけで周年生産を完結しようとしている国は少なく、気候的あるいは経済的に難しい国が多いです。

しかし近年、アジア圏の富裕層を中心に、品質のよいイチゴへの需要が増えつつあり、日本のイチゴに関心が高まっています。台湾や香港の百貨店やスーパーには“あまおう”が販売されているというニュースもあります。まだまだ輸出方法等の検討は必要ですが、今後少しずつ輸出量も増加していくのではないでしょうか。

 

<参考文献>

施山 紀男2013.世界の中の日本のイチゴ-その特徴と今後の技術開発の方向について‐

農業および園芸 第87巻 第12

グローバルノート - 国際統計・国別統計専門サイトhttp://www.globalnote.jp/

世界のイチゴ生産量国別ランキング・推移(FAOの統計データを使用)

 

小金井工場見学・お申込はこちら

  最新の農場の状況についてのご質問・お問合せはこちら

  このページを印刷したい方は、こちらをクリックしてください。〔PDF〕ファイ

一覧へ戻る

関連情報

関連商品

関連製品はありません。

関連資料

関連資料はありません。

ページの先頭へ