農場の風

トマトパークだより-第18便-2018年1月23日

写真1 大玉トマト圃場様子


写真2 大玉トマトの果実の様子


写真3 ミニトマト圃場様子


写真4 ミニトマトの果実の様子


写真5 栽培室①


写真6 栽培室①の成長点の様子


写真7 栽培室③


図-T1 昨年と本年の収量比較(ライン_昨年青、本年黒)


図-T2 CONNEXTの環境グラフ

大玉トマト -栽培室①-

【栽培ノート:2017年12月16日~2018年1月15日】

 品種:りんか409(株式会社 サカタのタネ)〈定植:8月17日〉
[生育状況(2018年1月15日現在)] (写真1,2,5,6)
 草丈:346.4 cm、葉数:11枚、収量:11.95t/10a
 開花花房段数:13段目、収穫花房段数:7段目
 誘引、わき芽取り、摘花、花房直上葉・下葉を摘葉、果梗取り
[作業]
 吊り降ろし、収穫
[病害虫防除]
 コナジラミ防除(天敵)、うどんこ病防除

ミニトマト -栽培室③-

【栽培ノート:2017年12月16日~2018年1月15日】

 品種:CF千果(タキイ種苗 株式会社)〈定植:8月17日〉
[生育状況(2018年1月15日現在)] (写真3,4,7)
 開花花房段数:21段目、収穫花房段数:14段目草丈:635.5 cm、葉数:19枚、収量:9.08t/10a
[作業]
 誘引、わき芽取り、摘花、果梗取り、花房直上葉・下葉取り、
 吊り降ろし、収穫
[病害虫防除]
 コナジラミ防除(天敵)

『2017年度作の中間報告およびクイックドロップについて』

  2017年8月17日定植でスタートした作も5か月が過ぎ、開花は13花房、収穫は7果房まで進みました。2016年定植の作は新しいハウスの1作目で、光の透過率が良いことを過信して、9月後半の曇天続きの環境に対する生育コントロールの対処が遅れたり、収穫初期の果実で裂果が多かった反省点がありました。
  そのため今作は裂果の防止対策として、苗の小さいうちはLSスクリーン・テンパ6562Dを使用して遮光を積極的に行いました。初期の生育コントロールにおいては、着果数の調整を行い、やや強めの樹勢を維持できています。遮光を積極的に行ったことで、スタートの収穫量は少なくなりましたが、裂果による出荷不能な果実を減らすこともでき、現在は収穫量も昨年と同等の状況で栽培管理ができています。(図-T1)

  ようやく冬至も超えて、日射も徐々に強くなり、日長時間も長くなりつつありますが、まだまだ外は寒い季節です。今年の関東地方は連日の晴天に恵まれています。日中の温度もしっかりとれて光合成を促進し、夜間はしっかり冷やしてトマトを休ませることができています。
午後の時間帯から全夜半の時間帯に向けて急激に温度を下げていくことを、ヨーロッパではクイックドロップと言います。急激に温度を下げることで、光合成産物を貯めておく器官の果実や根への転流を促したり、蒸散を抑えることで根圧による果実への水の移動割合が増えることで果実の肥大を促進する効果があり、生殖成長側への管理となります。急激に温度を下げるといっても、1時間に5℃ほど下げれば良いとされています。温度を下げると、葉の温度はいち早く下がりますが、水分の多い果実や培地内の根は温度の下がり方が緩やかになります。
  1つの植物体の中で温度差が生まれ、より暖かい器官に光合成産物は転流していくと考えられています。低温期においては、晴天時においても午後3時を過ぎると日射はまだありますが、ハウス内の温度は下がり始めます。生育が順調であれば、自然に温度が下がるのを利用してクイックドロップの温度管理を行っていきます。

  低温期のクイックドロップで注意する点は、「温度を下げるために過剰な換気をする」ことです。冷たい外気が急激に入ると、成長点が冷やされて生育不良になります。また、温度確保のために日射のある時間帯から保温のカーテンを使うと湿度が高くなるので、温度が前夜半の目標温度まで下がった時点で保温カーテンをするようにしています。
  最低日射の時期を脱して、これから日射量の増大と共にトマトの生育も良くなっていきますので、果実の肥大をしっかりさせてやりましょう。

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