農場の風

トマトパークだより-第20便-2018年4月5日

写真1 大玉トマト圃場様子


写真2 大玉トマト果実の様子


写真3 ミニトマト圃場様子


写真4 ミニトマト果実の様子


図1 遮熱塗布剤による遮熱イメージ





大玉トマト -栽培室①-

【栽培ノート:2018年2月16日~2018年3月15日】

 品種:りんか409(株式会社 サカタのタネ)〈定植:8月17日〉

[生育状況(2018年3月15日現在)] (写真1,2)

 草丈:460.3 cm、葉数:10枚、収量:20.46t/10a

 開花花房段数:18段目、収穫花房段数:12段目

[作業]

 誘引、わき芽取り(成長点付近および株元)、

 摘花、花房直上葉・下葉を摘葉、果梗取り、吊り降ろし、収穫

[病害虫防除]

 コナジラミ防除、サビダニ防除、灰色かび病防除

ミニトマト -栽培室③-

【栽培ノート:2018年2月16日~2018年3月15日】

 品種:CF千果(タキイ種苗 株式会社)〈定植:8月17日〉

[生育状況(2018年3月15日現在)] (写真3,4)

 草丈:858.0cm、葉数:13枚、収量:15.24t/10a

 開花花房段数:29段目、収穫花房段数:22段目

[作業]

 誘引、わき芽取り(成長点付近および株元)、摘花、果梗取り、

 花房直上葉・下葉取り、吊り降ろし、収穫

[病害虫防除]

 コナジラミ防除、サビダニ防除、灰色かび病防除

『遮熱塗布剤の機能と役割』

  浅暖の候、いかがお過ごしですか。
  3月、4月とは急速に日長が伸び、気温が上昇していきます。気温の上昇はこの後8月まで続きます。6月以降の管理、特に梅雨明け後の猛烈な暑さは施設内の植物にとっても同様で、それによる悪影響は収量・品質の低下に即座に反映されることでしょう。
  よって、真夏の環境管理において重要度が特に高いのは遮熱となります。さらに遮熱において気に留めておくことは光と熱のバランスとなります。
  光は光合成の源ですが、このほか光合成には温度が関わってきます。一般的に植物は、温度が25℃を超えるとその上昇とともに純光合成速度に低下をきたし、35℃を超えるともはや光合成はほとんど期待できないほど落ち込んでしまいます。したがって、遮熱は光合成を維持するための植物の体温を下げる管理となります。
“遮熱”と“遮光”の最大の違いとしては、“遮光”が植物の光飽和点を超える光量を抑制するのに対して“遮熱”が植物の体温を適正範囲に収める制御であることです。言い換えると“遮光”の目標は光量にあり、“遮熱”の目標は温度にあるということです。
  遮光に関して書かれた記事は“農場の風トマトだより第63便 2013年4月15日”、“農場の風トマトパークだより第11便 2017年6月29日”などがあります。これらはこの記事と同じ筆者によって書かれたものです。
太陽光の成分は、約45%が光合成に有効な光(PAR)であり、残り55%は光合成に有効ではなく、ハウスを温めるだけです。私たちはこれまで光を遮ることで遮熱を試みてきましたが、この方法は確かに温度を下げるには効果的であった反面、光合成に必要な光の多くを失っていました。
  遮熱塗布剤はこのようなジレンマに対抗するための私達の1つの回答になります。それを以下に検討してみましょう。
  遮熱塗布剤の機能を図1に表しました。この図では、遮熱塗布剤は光合成に関与せず、ただ熱に変わるだけの太陽光由来近赤外線をハウス屋根面で反射し、光合成有効放射をハウス内に取り入れることで温度上昇抑制と採光の両立を達成しています。
  私達が遮熱塗布剤をおすすめする理由、それはカーテンと塗布剤を同時に使用することによる相乗効果にあります。
  私たちは遮熱塗布剤の販売会社を2018年1月に『レディシステムジャパン』として立ち上げました。この事業によって、日本の施設園芸はさらなる高生産性への可能性が試されることになります。
  現時点において、遮熱塗布剤の効果、特に日本の夏における使用は検証中のことが多く、そのすべてを明らかにすることは残念ながらできていません。しかし、その効果の高さは筆者である私自身が実験に携わることで実感していることです。
  塗布剤は施工の手間がかかるデメリットはありますが、その効果の高さは何物にも代えがたいものが有ります。その効果を最前線で体験することができるのは、施設園芸を営んでおられる皆様なのです。

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