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バラ栽培セミナーへのご参加ありがとうございました

2013年03月29日

 3月5日から3月8日に、栽培コンサルタントWim van der Ende氏を招いてバラ栽培セミナーを開催しました。
4会場で合計100名ほどの関係者の方にご参加いただきご好評のうちに無事終了しました。 お忙しい中、また遠方からご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 以下に、セミナーの講演内容および参加された方の感想の一部をご紹介させていただきます。

 

 
講義の様子(滋賀会場)

 

講演内容

●植物の成長は、光合成>呼吸のときのみおこる
 ・光合成:光が必要、緑の葉において明期のみ行われる。
 ・呼吸:温度と関係が深く、植物全体(花、葉、茎、根)で24時間行われる。
 ・同じ温度条件においても、
    高CO2濃度もしくは高日射のとき光合成速度は増大する。
    葉の質が低下しているとき(葉齢、病害虫、肥料)光合成速度は低下する。

●CO2管理
 ・日の出から日の入りまで絶対最小値(400ppm)以上を維持する。
 ・日の出時に呼吸で高くなっているCO2濃度は一度400ppmまで下げてから施用を開始する。
    理由は気孔開度を増大させ十分蒸散できる条件を得るため。
 ・日中は光強度の増大に比例しCO2濃度を高める。経済的には換気窓の開度上昇により設定CO2濃度を下げる。
 ・継続的な高濃度CO2は気孔数を減少させる。

●湿度
 ・湿度の単位には次の3つがある。
    相対湿度:最も利用されるが温度の影響を受ける
    飽差:空気にどれだけの水を含むことが出来るかを示す。温度との関連性なし。
    水蒸気飽差:葉の周辺の空気と気孔内空気間の飽差、葉温の把握が必要。
 ・灰色かび病は、飽差1.2g/kg以下で発生しやすい。
 ・換気、暖房、スクリーンを利用して、なるべく少ないエネルギーで除湿を行う。

●潅水と施肥
 ・植物の体の90%が水、10%が乾物。乾物の92%が有機物(炭素、酸素、水素)、8%が無機物(N、P、Kなど)。
 ・植物への水や有機物(特にCO2)の供給が十分に行われたうえで無機物(肥料)のことを考える。
  植物体内で無機物が占める割合はわずか0.8%。
 ・給液と排液の量とECから吸収している量とECをもとめ、給液ECを補正する。
 ・給液のpHは大変重要で次のことに影響する。肥料吸収、根の質、ドリッパーの目詰まり、
  ロックウールの溶解。pHは5から5.5からに調整。
 ・給液は水ストレスを与えないように十分量行う。1000J/c㎡につき3リットル/㎡の潅水を行い
  排液率を40から50%確保する。
 ・給液開始は日の出後90分後もしくは日射が160W/㎡から開始
 ・給液終了は根圏に十分な通気が行えるように早い時間に終わりにする。
 

●採花と折り曲げ枝
 ・オランダにて1977年から78年に行われた38件の生産者での調査データを基に説明。
 ・定植時期とベーサルシュートの発生数: 定植時期が早い(1月)ほど発生数が多い。
  同じ定植月でも日中の温度が通常管理のグループが高温管理のグループより多かった。
 ・ベーサルシュートの発生数が収益および採花本数に及ぼす影響: 発生数が多いグループで
  収益と採花本数が多かった。
 ・ベーサルシュートの分枝回数が茎径と収益および採花本数に及ぼす影響: 4回分枝したグループの方が
  2回分枝したグループより茎径は変らないのが、収益と採花本数が多かった。
 ・CO2施用がブラインドと収益および採花本数に及ぼす影響: 1日8時間ほどCO2施用したグループの方が
  無施用グループより特に低温期のブラインド発生率が少なく、収益と採花本数が多かった。


生産者様の見学の様子(愛知会場)


生産者様の見学の様子(佐賀会場)


生産者様の見学の様子(栃木会場)

                                                                                                            

参加者様の感想

 ・数字や知見に基づいた理論的な講演であり参考になった。
 ・今までの考え方とは違ったが、さらに深く理論に基づいた内容だった。
 ・CO2施用方法や仕立て方法が参考になった。
 ・今後の栽培で自信をもって行える部分が増えた。
 ・午前中の現地視察と午後の講義で理解が深まった。
 ・前回も参加したが、そのときに理解できなかったことが詳しく説明されていた。
 ・プロファインダー導入でハウス内環境を知り、植物生理にあわせたバラ栽培を目指したい。

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