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2015年 LSカーテンセミナーへのご参加ありがとうございました

2015年11月13日

10月27日~10月30日と、栃木、愛知、熊本、高知と4会場において、Ludvig Svensson (以下LS社)のCTO(最高技術責任者)を務めるハンス・アンダーソン氏を講師に迎え、『統合環境制御からみたカーテンの快適な活用方法』という題で「冬季の環境とスクリーン」、「夏季の環境とスクリーン」の2つのテーマについて講演をいただきました。4会場で、生産者や販売店の方々など合わせて230名余りの参加をいただき好評のうちに終了しました。お忙しい中、参加された皆さまには感謝申しあげます。

 

以下に講義の内容の一部をご紹介させていただきます。

 

LSセミナー2015写真

 

講義の内容

 1. 冬季の環境とスクリーン

◎スクリーンの種類の紹介(名前を変更しました)

 

 

◎スクリーンの役割

晴れた日の夜間にスクリーンを使用しないと、植物体温は放射冷却のため室温よりかなり低くなる。植物の健全な生育を促すためにも、特に生長点付近の温度は冷たくならないようにしなければならない。2層スクリーンを使うことで植物体温は0.7~1.0℃高くなる。

 

 

◎除湿のコントロール

・冬季夜間の除湿では、スクリーンを閉めた状態で風上側の天窓を開けるやり方が近年の流行である。この方法は、作物の蒸散自体を加速してしまう従来の暖房による除湿に比べて低負荷、そして迅速である。

・2層のカーテンはエネルギー効率が良いが、除湿効率が悪い。除湿のためにエネルギーをたくさん必要とする。

・スクリーン上の空気を取り込むファンの設置が試されている。

 

 

◎カーテンの張替時期

・スクリーンを使用していると小さい穴ができ、保温性能を損なっている。

・スクリーンの光透過率も経年によって低下する。藻による汚れやワイヤーとの擦れ跡が原因である。7年も使用すると誰の目にも明らかなほどスクリーンは汚れる。これは使用状況や環境にも左右されるが、概ね1年で1%ずつ光透過率が落ちていくと考えてよい。

・スクリーンの劣化は生産効率を年々落としていくので、スクリーン張替えの減価償却費と合わせて考えると適切な使用年数が割り出されてくる。多くの場合、それは5~7年である。

 

 

 

 2. 夏季の環境とスクリーン

◎遮光の必要性

・光は光合成に必要不可欠な要素で、多くの糖生成にはより多くの光が必要である。一方、過度に多くの光は果実や葉の焼けによって品質を下げ、また、多すぎる蒸散は水分ストレスによって作物の成長を停滞させてしまう。

・50%遮光を行った場合のトマト果実温度は、遮光していない場合に比べて6~8℃低く保つことができた。

 

 

◎可動式スクリーンで光は大切に

・屋根に塗布する吹き付け式の遮光剤と比較して、可動式遮光の利点はそれを適切な時期に選んで使えるということ。朝方、夕方もしくは曇天の光の弱い時は遮光せず、日中は遮光するという使い方ができる。より多くの光を取り込めるということで約20%の光の増量と25%の収量増加の試験報告がある。

 

 

◎遮光スクリーン「ハーモニー」

・ハーモニーの白い帯は70%の光を反射し、残りのほぼ全てを散乱光として透過する。

・ハーモニーによる50%遮光と散乱光を生成しないアルミによる50%遮光では、同じ遮光率であるにもかかわらず約1.5℃アルミのほうが高い気温を示した。

 

 

 

 3. LS社のサービス

「スベンソンスクリーンアドバイス」では、専門のコンサルタントが作物およびその地域の気候を考慮して最適なスクリーンを提案します。

また、グリーンハウスが一年に必要とする暖房費の予測をする際に便利な「スベンソンアプリ」というソフトがあります。

 

 

 

終わりに

これから本格的な冬を迎える前に、保温のカーテン使用や除湿での天窓の動きと組み合わせたカーテンの使用方法など興味深い内容でした。スクリーンは光をさえぎるものですが、より光を多く取り入れられるように、カーテンの種類の選択や使い方に工夫が必要だと感じました。栽培環境を改善するアイテムの一つとしてスクリーンを有効に活用していただき、LSスクリーンを御愛好いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

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