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2015年 キュウリ栽培セミナーへのご参加ありがとうございました

2015年11月06日

10月16日と10月22日に、グリーンQジャパンの栽培コンサルタントであるアルコ・ファン・デア・ハウト氏を講師に招いて、キュウリ栽培セミナーを開催いたしました。埼玉県と佐賀県の2会場で合計82名の方にご参加いただき、好評のうちに終了しました。お忙しい中、ご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。

以下に、セミナーの講演内容の一部を簡単にご紹介いたします。

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講義内容

  • オランダのキュウリ栽培

・オランダのキュウリ栽培ではロックウールやヤシガラを用いた養液栽培が行われている。栽培面積は585haであり日本の10分の1である。

・品種はロング、ミディ、ミニ(果実サイズの違い)等がある。

・トマトに習い、キュウリでも一部でハイワイヤー栽培(年2作)がおこなわれている。高い収量と引き換えに多くの労働力が必要になる。

・残りの多くの生産者はカサ栽培(摘芯後側枝放任)を行っている。栽培後半の樹勢が落ちるので、年3-4作にしている。

・冬季は少ない日射を補うため7,000-10,000luxの補光が行われている。

 

 

栽培計画

・植物バランスに影響する要因は光強度、グリンハウス内24時間平均気温、主枝あたりと平米あたりの果実数および葉数、果実重である。

・品種(果実サイズ、葉のサイズ)、栽培方法(ハイワイヤー、カサ栽培)、環境条件、成長バランスにより最適な栽植密度が変わる。栄養成長の時は密度を低くする。暑く晴れて乾燥するときは密度を高める。大きな葉→低密度、小さな葉→高密度。

・摘花は毎週必要。糖の消費を防ぐために開花前に行う。多すぎる果実は果実肥大速度を低下させる。また流れ果の危険性を高め、不安定な生産パターンとなる。

・LAIは作物群落内への光進入に関連する。LAI1とは床面積1㎡に対し葉が1㎡ある状態(成熟葉のみ数える)。

・キュウリでのLAI目安は、低積算日射500-1000J/c㎡/日→2.0-3.0、中積算日射1000-1500J/c㎡/日→3.0-4.0、高積算日射1500-2500+J/c㎡/日→4.0-5.0。

・キュウリでのLAI指針は大葉(ロング):8枚でLAI=1、中葉(ミディー):10枚でLAI=1、小葉(ミニ):14枚でLAI=1(日本の品種では概ね14枚でLAI=1)。

・プラスチック被覆のグリンハウスでは光透過率が悪いためLAIは10-12%下げる。光条件が悪い時24時間平均気温を下げ、逆に光条件が強い時は上げる。キュウリでの24時間平均気温は光が多い時で約21℃。

 

 

 植物=工場

・光合成は明期のみ行われる。明期の環境を良くすることは、光合成を最適化するうえで最も重要である。

・呼吸は明期と暗期に行われ、温度の影響を受ける。呼吸には1.現在の植物細胞が使うエネルギー(維持呼吸)と2.新しい細胞の発生のためのエネルギー(成長呼吸)の2つの過程がある。

・同化(光合成)-異化(呼吸)=成長。同化が異化より大きくなることで余剰な糖が生まれ強い生長点と果房、果実肥大すなわち高生産という結果になる。

・植物の成長のバランス(植物バランス)をとることが必要である。キュウリでは安定した着果負担が必要である。

・キュウリの成木では1600-1800J/c㎡/日の光が必要。若い作物では200J/c㎡/日でよい。

・CO2は350から700ppmに増えると25%の生産量増加、350から250ppmに減ると25%の生産量低下。

・温度は夜-朝:19-21℃、日中(最大):21-27℃、夕方-夜:15-21℃。

・最適な最低培地温は20-21℃(キュウリではとても重要)。

・ハイワイヤー栽培では日の出時に19-20℃、カサ栽培では20-21℃に暖房し湿度を下げ葉水を乾かす。

・日中は蒸散を促進するため、飽差は3以上(3.0-5.0)とし極端に高い湿度(低い飽差)は避ける。前夜半は1.0-1.5、後夜半は1.5-2.5、朝は2.5-3.0とする。

 

 

おわりに

セミナーは午前に講義、午後は生産者様の圃場をお借りして見学を行いました。圃場見学では生産者様からの栽培概要のご説明、および意見交換等を行いました。生産者様からは、定植から現在までどのような管理を実践してきたか、非常に丁寧に教えていただきました。また、現状の課題や目標等もお話していただきました。素晴らしい作物の状態を見るだけでなく、貴重なお話も聞くことができ、参加者の皆様も大いに参考になったと思います。

 

以上

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